沢山の35mmのロールフィルムを運ぶ方法の一つとして、時々雑誌などで35mmの長尺フィルムの缶(長巻きともいいます。ここでは以下100フィート缶と呼ぶ)に入れて運ぶ方法が紹介されています。
この場合、どのフィルムの缶がいいとかまでは書いてないのですが、結論から言うとこの場合コダックをお勧めします。
今手元にある100フィート缶は、コダックのT−MAXのものとフジのネオパン400プレストのものがありますので双方を比べてみます。
←ここの「高さ」をざっと計ると ←フジ40mm位 コダック42mm位 |
フィルムのサイズの規格を知らないので、こちらもざっと計ってみましたがロールの中心の突起を含め約47mm位です。 |
どちらもフィルムパトローネの長さより深さが無いので蓋は完全には閉まらず浮いてしまいます。でも、コダックのものは多少なりとも深さがあるため閉まりますが、フジの方は浅い為に蓋を閉めてもほとんど閉まりませから、何かの拍子にすぐ蓋が外れてしまいます。
もうひとつ問題があってフジの缶はコダックの缶に比べて直径がわずかに小さいのです。
「100フィート缶には12本フィルムが詰められる」旨雑誌に紹介されていても、それはコダックのものだからで、フジの場合はどうやっても10本しか入りません。
この缶を持っている人は少なく、多くの人にとって入手が簡単ではないかもしれません。しかしながら大量のフィルムをコンパクトに収納する手段としてあると便利です。特に海外に行く場合に、この缶にフィルムを詰めこんでからX線防止バッグに入れると、X線防止バッグに表記されているフィルム収納本数よりはるかに沢山のフィルムを詰めこむことが出来ます。